危険な遊びも工夫次第(騎馬戦編)

今年は騎馬戦の企画は止めようかな・・・。

 先日、巡回園にて保育士さんより運動会の競技について質問を頂きました。

内容は保育園では運動会にて毎年「騎馬戦」を行っているのですが、近年、騎馬戦など激しく動く種目にて怪我をする親子がいるため、別の保育園では騎馬戦を取り止めるところもあるとのことでした。

 

今年も騎馬戦を種目に取り入れようか迷っているという相談を受けました。

騎馬戦の醍醐味と成長要素

騎馬戦は4,5歳児が保護者におんぶされ、帽子を取り合うという大変興奮し楽しい競技です。

おんぶされている子どもは

 〇バランスを保ちながら、敵の帽子を取る

 〇周囲に気を配り敵を察知する

 〇親の動きに合わせて自分の動きを予測する

 〇落ちないように気を配りながら戦う

 〇お父さん、お母さんへの憧れの気持ち

 

など様々な成長の要素があります。

 

ただし、保護者も子どもも興奮しすぎると普段行わないような「身体を思い切り動かす」ことを行うため、予想しない負荷がかかり転倒、足首の怪我などが起こることが予想されます。

ルールを作ってみよう

騎馬戦は一定の広い範囲で思い切り走り回り戦うため、上記の様に勢いがつきやすく怪我の発生につながります。

 

そこで、範囲を限定してみます。

どんな方法があるかというと

①フラフープを2本用意し、それぞれのチームに2組ずつ入ります。そして、自分のフラフープから出ないように戦う。

一斉に戦えないので時間がかかる。その場合は数カ所で戦う場所を設置しても良い。

 

②大縄跳びやビニールテープで円を作り行動範囲を制限する。ある程度、狭めに配置し敵味方入り乱れて戦う。少人数ずつ。

ただの円ではなく様々な形で配置しても面白い。

 

③ビニールテープや長縄を2本用意し平行に配置する。それぞれ片方の縄またはテープに乗り落ちないように相手の帽子を取る。

 

などなど、同じ遊びでもルールを作ることで、スピード重視の騎馬戦ではなく、テクニック重視の内容に変えることが可能です。勢いがつきにくいため思い切り走ることができず、怪我の発生を予防することが期待できます。

その他の予防法

 事前に保護者と子ども達に「運動会は騎馬戦をするから楽しみにしていてね」や「騎馬戦をやるからお家の人と作戦を立ててみて」などを伝えて、心と身体の準備をしてもらっても良いでしょう。非日常的な動きをいきなり行うので、思考と身体がついていかず、怪我につながることが予想されます。

危険だから止めるのではなく、遊び方を変える考え方

 上記の様に「危険だから廃止」することはとても簡単なことです。ただし、その遊びに成長の要素が含まれていることを考えることが大切です。幼児遊道体操ではその時期の子ども達の発達に合った遊びを選択できるようお手伝いをさせて頂きます。